2019年5月15日水曜日

アサヒスーパードライ - ASAHI SuperDRY -

アサヒスーパードライ。


日本で最も売れている缶ビール。

一般家庭に市販されているビールの中で圧倒的に売れているのがスーパードライ。
そう、「理屈じゃない」んです。


これまでの「ビールは苦いもの、重くて苦くてなんぼ」という概念を根底から覆す、すっきり辛口ビールとして登場すると、あれよあれよと販売数を伸ばし、アサヒビールをビール市場占有率国内No.1ビールメーカーにのし上げました。

マーケティングリサーチから飲み物(ビール)に求められるニーズが変化すると読んだアサヒビールは、苦みや甘さを抑えたビールとしてこのスーパードライを販売しました。
いわゆる科学的なマーケティングアプローチで成功したビールといわれ、経営学の教科書でも取り上げられることが多いです。

スーパードライの販売前のアサヒビールは弱小ビール会社(失礼)であり、市場シェアが少なかったということも大きな味の変化をできた一因ではないかと考えられます。


で、このアサヒスーパードライ、昔はとても好きでした。
始めてビールを飲むようになった頃、いろいろなビールを飲んだ中で最もおいしいと感じたのがアサヒスーパードライでした。

いま思えば、ビールの味もわからない頃にビール単体で飲むときでは、単に苦いビールよりも苦みが少なくてすっきりしているほうが飲みやすいという理由に納得がいきます。ビールの苦さに慣れていないというのも大きかったはずです。

アサヒビールはその後発表した発泡酒「アサヒ本生」も、登場時にはこれがまたフルーティでビールテイストというよりは、白ワインを意識させるような印象でした。
過去から引きずっているビールのイメージに真っ向から立ち向かったからこそ、アサヒビールは起死回生できたのかもしれません。


自称ビール通やクラフトビール好きの人たちからはいまいち人気のないアサヒスーパードライ。
それもそのはず、これまでのビールではないビールを作ろうとして完成したビールですから。靴でいえばリーガル2235NAではなくアシックスRUNWALKなんです。

キリンラガービールやエビスビールの代替品ではありません。スーパードライの台頭に危機感を抱いたビール各社がドライビールを次々出しましたが、結局残ったのはこのスーパードライです。結局ドライを並べてもアサヒスーパードライが勝ったのは嗜好の追求とマーケティング(とブランディング)のなせる業でしょう。

余談ですが、他社に先行していれば強いというわけでもないのはノンアルコールジャンルにおけるキリンを見ていてもわかります。


「こんなのビールではない」
「発泡酒と変わらない」

繰り返しになりますが、これまでのビールと比較する飲み物ではないんです。


スーパードライはビールとして売られていますが、これまでのビールカテゴリーの枠を広げる新しい飲み物なのです。
アイラのウイスキーとスペイサイドのそれが異なるように、プレミアムモルツとアサヒスーパードライは素材や製法や税法上のカテゴリーは同じになっていますが全く異なる飲み物です。これは優劣ではなく性格の違いではないでしょうか。


おやつに羊羹や饅頭よりもケーキやスナックを食べるようになるくらい好みが変化しているのですから、飲み物も必ずしも過去のものだけが「正しい」わけではなさそうです。

スーパードライはキリンのビールとはまた違った形で食事に合うビールです。
どちらかというと素材の味を活かすような和食に合いそうで、日本酒に通じるものを感じます。

最近はお鮨屋さんでビールを頼むとアサヒスーパードライが出てくることが多いのも、このビールが主張しすぎない味だからなのかもしれません。(ただ人気があるからという理由かもしれません)
刺身、いたわさなどの練り物、厚揚げあたりにも合うような気がします。
味や香りにクセがないので食事と喧嘩するようなことがなく、あっさりした食べ物はもちろん、こってりとしたものを食べているときにリセットしたくなるような場合にもあっている感じです。

ペペロンチーノのときなんかも、やっぱりスーパードライでお口直ししたくなります。ボロネーゼやミートソースの時はスタウト系でも良い感じですが、なぜかペペロンチーノだとスーパードライがいいような気がしてしまいます。

コクではなくキレにこだわったビールであるがゆえに、何と合わせてもぶつかることがない安心のビールですね。
面白みがなく、物足りないときはありますが、オールラウンドプレーヤーですのでよほどビールにこだわりがある人を除いては、食事と一緒に出すには安心の定番という感じです。


アサヒビールにはスーパードライのちょっと前に発売された飲食店限定(最近限定で缶が出た)の「アサヒ生ビール(通称マルエフ)」があります。
マルエフは缶で飲むとイマイチな感じがしますが、お店で樽生を飲むと意外や(?)何杯もいけてしまう不思議な雰囲気があるビールです。飲み比べるとアサヒビールがスーパードライでやりたかったことが何となくわかる気がします。



押し出しの少なさもアサヒスーパードライの特長であり、万人受けするビールとしてこれからも変わらぬシェアを続けそうです。

2019年5月10日金曜日

イオンカードセレクト

最近イオンカードを使い始めました。

これまで20年くらいいわゆるT&Eカードをメインで使っていてそれに不満は全くないのですが、いまでは家族カードも含めて家計口座からダイレクトに引き落としされるカードになっているため、個人的な利用と家計で管理するものを分けたいなと思っていました。


我が家は昔ながらのお小遣い制なので、個人的な利用で家のカードを使うと家計口座にキャッシュバックしておかないとならないという超面倒な手続きもあるため、だったらいっそカード分けてもよいかなと。


隠れて利用するものでもないですし、ミエを張るカードを持ちたいわけでもないため今回は実用重視。価格に見合うなら年会費払ってもよしとはいえ、国内や海外の傷害保険に関しては既存のカードで十分ですし、カードラウンジやらなんちゃら割引なども重複してほしいとは思わないので、結果年会費無料のカードでもよい感じです。


そうしてみると、僕にとっての実用性というのは「使える場所が多い」「少額なシーンでも使いやすい」「電子マネーがついている」あたりが大きいという結論です。


で、今回申込みしたのが「イオンカードセレクト(MasterCard)」でした。


1枚でクレジットカード、銀行のキャッシュカード、プリペイド型電子マネー(WAON)を兼ねていて、ポストペイ(後払い)型の電子マネーであるiDもついているので、コレ1枚持っていれば何枚も機能別にカードを持たなくてもよいというのがありがたい。


ちなみに、ほかに検討したのが有名どころの楽天カードとYJカード(ヤフーのカード)でした。

前者はまぁ定番の無料カードですし、後者は最近「Tポイントカードはございますか?」と聞かれることが多いので。


そこでよくよく考えてみると僕はあまり楽天で買い物せず(Amazonが多い)、楽天ポイントカードはアプリで代用できそう。YJカードのTポイントも同じ感じです。
そもそもいままであまりポイント付与を気にした生き方をしてこなかったので、むしろ囲い込みされることのほうを窮屈に感じてしまうタチでもあります。

ただ、ポイントそのものについてもイオンカードセレクトはWAONオートチャージを設定してWAONで払うと1%の還元率になるので悪くないと思います。

で、いろいろと1枚にまとめようということを優先するとコレ一択に落ち着きました。



僕の想定利用シーンは、ちまちまとWAONとしての利用して、ちょっとした買い物でカード払いするくらいです。キャッシング不要(そもそもキャッシュカードとしての機能がある)、限度額も発行時の50万円もあればそうそう足りない事態にはならないでしょう。(コレは残念なことだけど)


で、使ってみると

「こんな便利なもの早く1枚くらい持っていればよかった」

という感じでした。


まず、財布がかさばらない。
僕は財布がかさばるのが嫌で、ふだんはキャッシュカードを持ち歩かないくらいなのですが、プリペイドかつクレジットカードかつキャッシュカードが1枚なのので十分許容範囲です。(1枚別のカードがリストラされました)

次に気軽に使える
我が家の家計システム上少額支払をカードでしまくると、家計の口座に戻すのが面倒なので結局現金で支払うケースが多かったのが、とりあえずイオン銀行に現金入れておいてクレジットかWAONか使えるほうで支払うなんてことが気軽にできます。
といっても最近は Pixel 3 の Google Pay での WAON 払いがメインになってきているので、今後ますます電子マネー化が進むと、カードそのものが要らなくなりますね。

ときどき得する
イオン系列のスーパーだと20日と30日は5%オフなのでまとめ買いするといいかも。ただこれ、単なるWAONカードのWAON払いでも受けられる特典なので必ずしもクレジットカードであるイオンカードならではのメリットではないですな。カード提示して現金で払うくらいならカード払いしたほうが楽ですし。誕生月はもうちょっと大きい割引出てきたりします。



僕は勤め先の会社の事情もあって、会社カードを2枚と個人で申し込んだカードが1枚の計3枚ほどのT&Eカードを持っているのですが、ふだん使いの使いやすさに関してはイオンカードセレクトのほうに軍配が上がる感じです。

20代の会社員でふだんはイオン系列でお買い物、家賃もカード払いなんて人は1年間で相当ポイントがたまったり割引を受けることができるはず。
もちろん家族が増えて生活費が増えても同じではありますが、年齢とともにT&Eカードが便利だなと思うシーンも増えてきます。仕事で空路をよく使う人はラウンジ使えるカードが1枚あってもよいかもしれません。

アメリカンエキスプレスは1枚のカードで2名までラウンジが使えるので、年間10回以上空路の出張があるケースの人は持っていてもいいかも。
ゴールド系を持っていない部下と出張行っても一緒にラウンジで休めたり、時間調整しつつ仕事はかどりますので。

帰省に空路を使うかどうか、全国を飛び回る仕事をしているかどうか、洒落たレストランでの食事が趣味か、ショッピング保険などの請求を厭わないか、といったライフスタイルの違いで、高額な年会費が実は割安(元が取れる)になることもあります。

空港のフードコートでソフトドリンク頼むと250円とか取られますが、ラウンジだと原則無料です。


若いうちは出張時の時間の選択肢は少なく上司を差し置いて優雅にラウンジというわけにもいかないでしょうし、そもそも会社がチケットを手配してくれる(立替ではなく)ことも多いはずなので利用付帯の国内傷害保険は役に立たないことも多いため、ステータスというものに年会費を支払う満足度が感じられなければ高額な年会費のカードは使いこなせません。
もちろん、見栄というものは人間を成長させる一つの要素でもあるので、自分への投資があってもよいと思います。何でもかんでも実用だとかコスパだので考えるのは味気ないので。


今回イオンカードセレクトを持ってみて、そういう世界観とは全く異なる、まさにふだん使いのカードとはこういう感じなんだなという気がしました。

もちろんクレジットカードである以上、お金に関する最低限度のリテラシーが必要ですし、比較的緩めと予想されるものの、支払能力(お金に関する信用力)の審査もされます。定期的な収入がある程度あれば発行されるようですので、最初の1枚にはいいかもしれません。

また、ふだんはゴールドやプラチナをお持ちの人でも、クレジットカード機能付きWAONとして使うのもありだなと。コンビニなどの少額決済に便利です。残高減るとオートチャージなので現金払いでときどきおつりが99円になってしまうような事態から解放されます。

日本も政策として電子マネー比率を上げていくことを推進するっぽいですし、いまのうちに気軽につかえるカード何枚かそろえておいてもよいかもしれませんね。

2019年5月9日木曜日

Pixel 3a はなかなか良さそう

Google I/Oで発表された Pixel 3a、なかなか良さそう。

フラッグシップのスマートフォンが10万円超えが当たり前になってきたこの2019年に、5万円を切る価格で出してきた Pixel 3a は、ちょうど分離プランが始まるいままさに旬なモデルかと。

最近はもっぱら Pixel 3を使っているのだけれど、カメラのオートフォーカスやポートレート、夜景モードなどとにかくカメラが楽しい。

アウトカメラに関しては Pixel 3a は Pixel 3 と同じで、一部画像処理チップが省略されているものの、おおむね同じような写真が撮れるらしい。

ミドルレンジのスマートフォンとしては、復活したシャープの AQUOS Sense2 がベストバランスだとおもうものの、もうちょっと出して Pixel 3a 買うと楽しいかも。

Android って iPhone に比べるとフォントの見栄えとか、アプリのつくりとかがイマイチだったりする一方で、PCライクな自由度があったりしてなかなか面白い。

2019年3月31日日曜日

G Suite と Office 365 の併用はできない?

僕が働いている会社では G Suite を使っているのですが、外部との連携だとか Office のライセンス管理だとかが楽になりそうなので Office 365 を評価し始めています。

Office 365 はいわゆるオフィススイートをライセンス管理できるので、うちみたいにPCをすべてリースで調達しているようなところだとライセンス管理がしやすくなって良い気がしています。

中小企業であれば Office 365 Business Premium をベースに、営業部門などの外部持ち出しする端末などは Microsoft 365 Bsuiness 入れると管理が楽になりそう。

いまや大手企業のサプライチェーンである中小企業を踏み台に大手を狙うなんてことも増えているので、中小企業だからといってセキュリティがいい加減、というわけにもいかなくなりつつあります。

とはいえ、中小企業の悲しいところで技術的・経済的に限界があるため、今後はこうした基本的なものがパッケージ化されているスイート製品を中心に安全管理をいかに効率的にやっていくかが問われてくる気がしています。

あまりバリバリにやってしまうと、担当者が変わった(もしくは退職した)なんてケースが発生すると既存のシステムが維持できないなんてことにもなりかねませんから、できる限り一般的な方法で安全性を確保したい。

で、取り急ぎモバイル端末などの制限をチェックしていたら、なかなか面倒な事態に気づくことに...


iOSのモバイルデバイス管理ではプロファイルを一つしかインストールできないため
G Suite 側でデバイスの管理下においている(Google Apps Device Policy Payload Profile が
インストールされている)端末は Office 365 のプロファイルを入れることができないっぽい。
ちなみに逆もしかり、Office 365の Management Profile が入っている状態だと G Suite は追加できない。
 ...これでは G Suite から Office 365 の併用ができないじゃないか。



会社支給の携帯電話は基本的に iPhone なので、モバイルデバイス管理ができないと企業データの配信が端末にできない。

競合する設定があった場合の動作をどう評価するなど、複数のものを入れることができない理由はあるにせよ、クラウドファーストを考えているこの時代に、複数のサービスが使えないのは痛い。

おそらく、どちらかの仕組みをベースに SSO を駆使すれば行けそうな気がしないでもないけれど、移行のためにそんなシステムを組まなくてはならないのでは本末転倒。移行されている会社さんはどういう対応をしているのだろうか。


移行だけでなく、併存することも視野に入れていたのに、さっそく詰まってしまった。
MSはいろいろとサポートしますとかの営業電話がかかってくるけれど、こちら側が知りたい情報がなかなか降りてこなくて、結局はこちらが都度都度契約下にあるサポートを使って解決している状況。


こういうのって金払ってベンダーさん入れろってことなんですかね。
中小企業あたりだと社内の人がそれなりに頑張ってやっているところ多いと思うので、体系的な情報開示があるとありがたいのだけれどなぁ。

2019年2月5日火曜日

Google Pixel 3

Google Pixel 3 を買いました。

おもえば自身初のスマートフォンは Android だった。GALAPAGOS 003SH。
ワンセグでおサイフケータイ対応と、いかにもの国内仕様であったけれど、当時なかなか画期的な機種だった。

その後、僕の中では最高の Android 機ともいえる Xperia Ray を最後に、メインのスマートフォンは iPhone になってしまった。

その後、有料アプリをそれなりに買ってしまうなど、iPhone のエコシステムに組み込まれてきて、もはやそれ以外の選択肢を考えることもなくなってきた。
まぁ、メールとブラウザ使う程度なので、スペックとかも関係なく、自分がやろうとしていることに対してハードウエアもソフトウエアも一切の不満はなかった。


そんな僕が Google Pixel 3 に興味が出たのは、まず iPhone の価格高騰によって買い替えの魅力が落ちてしまったこと。最小容量の iPhone XS が12万円超えとかってどうかと思う。それなりに使いこなす人であればそのメリットを感じられるけれど、ここまでくるとアプリ一式買いなおしてもほかに移るメリットもあるわけで。

また、 Pixel 3 購入者の特典として、Google Photos への劣化なし無制限アップロードも気になった。

これまで撮りためた写真は通常の(高画質扱いの)Google Photos にアップロードしつつ、OneDrive に保存している。
BitCasa での苦い経験があるのでオンラインサービスにすべてのデータを保存しておくことに踏み切れないのと、仮にID停止されちゃうとどうしようもなくなるリスクもあるので、必ず2つ以上のサービスを使っているけれど、どうせなら保存だけではなくて日常的に使えるサービスをつかいたい。

Google Photos はアップロードも勝手にされるし、アルバムの作成も簡単、共有も楽。Google にデータを渡すことに嫌悪感がなければかなり便利なサービス。
そんな Google Photos においてあまり気にすることもないという人もいるけれど、やはり唯一の欠点は「アップロードの際にデータが圧縮されてしまう」こと。

それが Pixel 3 のユーザーであれば無圧縮で好きなだけデータを保存できる(期限の制限はあるけれど)。この期間およそ3年。Pixel 3 の実質負担額からすれば十分に魅力的だったため、思わず機種変更しちゃいました。



購入していちばん凄さを感じたのは、やっぱり「写真」。
iPhone やほかの Android 機がどんどんカメラの数増やしてきているのに対して、Pixel 3 はいまだに単眼レンズ。
しかし、Google が力を入れている AI を使った画像処理によって、複眼レンズにも劣らない出来栄えを実現している(と、言われている)

僕はこの機種で初めて体験したポートレート撮影。これが家族に評判。
なんとなくきれいに撮れるというか、被写体がふつうでも、ポートレート撮影するとプロっぽく映るためか、印象的な写真ができる。

夜間も明るく撮れたり、Pixel 3 を手にしてから、写真がより楽しくなった。
本体のメモリ容量が 64GB と正気とは思えない小ささであると感じるものの、Google 的にはクラウドファーストなのでこんなもんで十分といったところだろうか。

Pixel 3 を使うと、否が応でも「本体に保存」という発想から脱却しなければならない。それが個人データのクラウド化を進めて、Google は個人データがどんどん集まってウハウハというお互いに Win-Win なのか Google だけが Win なのか分からない状況ではあるものの、もはやこの程度の個人データを気にしても仕方ないと半ば開き直っている僕にとっては便利なサービスだという程度の認識で毎日 Google のサービスに囲まれている。

これまでは Google Maps を除いて位置情報は極力オフにして、アカウントも登録せずに使っていたものを、試しに ID 登録して個人情報渡してみたら、行ったお店は出てくるわ、近場のおすすめ出てくるはいろいろサジェスチョンされますわで検索結果なりGPSなりで人の行動見ていくといろいろ広告チャンスがあるんだなと感心させられる。


まだ慣れていないぶん Pixel 3 の実力を活かしきれていないけれど、ひさしぶりに機種変更して楽しい感じがする。




2018年7月27日金曜日

DELL Precision 5530

前回の XPS 13 とは別に、職場でワークステーションを新調しました。
発売されたばかりの DELL Precision 5530。


主な構成
Xeon E2716M
16GB 2666MHz DDR4
512GB M.2 PCIe SSD
NVIDIA Quadro P1000
IGZO UHD Display

なかなかのハイスペックです。

今回初めてラップトップタイプのワークステーションを購入したので、いままでのものとどう違うかというのはよくわかりませんが、一言でいうなら快適(あたりまえ)。
ECCメモリでもないので、なにも Xeon でなくてもよいのですが、ミッションクリティカル用のワークステーションなのでどうせだから Xeon にしてみたという程度です。
スピード重視であれば Core i9 のほうが上であるものの、こちらは vPro オプションがないのでパス。

vProをはじめとした管理オプションやISV認定など、ビジネス用途である程度のパワーを求める場合なら XPS よりは Precision のほうが良い気がします。一般ビジネスなら Latitude 7390、個人で買うなら XPS 13 あたりが良いですね。

モバイルノートをビジネスシーンで使うのであれば解像度が高いほうがお薦めです。
15インチサイズであれば標準の解像度よりも4K以上の Ultra HD のほうが圧倒的に目が疲れません。
僕はふだんは外部ディスプレイにつなぎますが、長期出張が結構多いので単体での解像度も重視しています。


使い勝手


Precision 5530 はキーボードがイマイチな感じです。
DELL のノートPCでは Latitude 7370 といった xx70 世代までのキーボードに比べて、薄っぺらい入力フィーリングです。
スペース制約が大きい場合や外出先などを除いては、外部キーボードとマウスを使ったほうがいい感じです。

また、購入してから気づきましたが、トラックパッドにボタンがありません。Latitude 系はトラックパッドにボタンがあったので、ワークステーションも当然あると思っていたら、この 55xx 系は XPS の兄弟モデルっぽいためでしょうか。


アクセサリ


同時にワイヤレスキーボード KM717 を購入しました。
会社ではいままで価格面からも KM636 を購入していましたが、どうもキーが反応しなくなる不具合が多いため、思い切ってランクを上げてみたところ、キーボードの打ちやすさ、故障の少なさは圧倒的にこちらのほうが上です。DELL でワイヤレスキーボード買うならこちらがお薦めです。

KM717 は 2.4GHz 無線と Bluetooth の両方に対応しています。Bluetooth は Windows 起動後でないと動作しないため USB のレシーバーを介した無線で使っていますが、時々無線の反応が悪いのか、起動時パスワードの入力は本体でしか受け付けないことがあります。これが地味に不便。



ワークステーションを選ぶ意味


PCやワークステーションの場合はコストをどこまでかけるか、というところが企業における選択の悩みどころです。

絶対的なコストと、コストパフォーマンスを見たときに、業務用途であれば後者の視点でよくよく検討したほうが良いです。単純なコストパフォーマンスではなく、限界効用を見ながら導入コストを決めたほうが絶対にいい。

実際、Excel などのオフィスファイルを開くスピードが2秒違うとして、1日に100回くらい開いたり閉じたりがあるのであれば200秒、3分強です。1か月20日稼働として60分、1時間以上は時間メリットがあります。
少し重めのマクロを実行したり、関数がびっしりと入ったブックを開くときなど、CPUにある程度のパワーがあると体感的な部分も結構違います。(すぐそれが「あたりまえ」になってしまうけれど)

利用するユーザーの1時間単価が、スペックアップのためのコストよりも高いのであればより高スペックのハードウエアを購入することは生産性の向上につながります。


僕の会社では基本リースを組みますが、リースの月額単価の1,000円から2,000円程度の違いは労働生産性の向上や、使っているユーザーの満足度を考えると十分にコストをかける意味があると考えています。月額1,000円の差だと、60カ月リースで6万円近いコストをかけられるので、それなりのものを買うことができます。リース期間を短くしてソフトウエアやハードウエアの保守コストを下げつつ、比較的新しいサイクルで新しいものを使う(結果処理が速い)というのもありですね。

目に見えにくいですが労働力って最も高単価なので、その労働力をいかに活用するかという観点でハードウエアって選択してもよいのではないかと思うのです。
仮に月額2,000円コストが増えても、1時間当たり12円くらい(残業があればもっと下がる)、1日100円もしないのでそれで全期間中の生産性が上がるのであれば十分投資に値します。月額1,000円ならその半分です。このくらいの差額を考慮してPCのスペックを下げることって、どれだけのコストメリットがあるのでしょうか。

Precisiton ははっきり言って高いです。
ビジネスシーンならば Latitude や Optiplex のほうがフィットするケースが多いです。実際僕の職場ではラップトップタイプは Latitude が多くて、オフィス用とから軽めの開発くらいまでならこれで十分です。
Precision は携帯できるワークステーションとして、場所の移動が大きくて、比較的重い作業をする人には適しているケースがありそうです。
万人にお勧めのものではないとしても、対抗馬があまりない市場でもあるので、価格が見合えば十分満足度が高いモバイルワークステーションです。

最小構成で買うのであれば、よほどの理由がない限りはスペックアップした Latitude を買うほうが生産性が高いので、Precision はそれ相応のスペックにして、それなりの作業に使わないとムダ金になりそうです。

コンパクトサイズでパワフルかつソフトウエア認証も含めた安定稼働が手に入る Precision に魅力を感じるのであれば、お値段以上の満足度が得られるモデルです。

2018年6月26日火曜日

DELL XPS 13 (9370)

PCを新調しました。
DELL XPS 13 (9370)。
2018年1月に発売されたモデルです。

・ディスプレイは4K(UltraHD 3840*2140)
・CPUは Core i7-8550U
・メモリは16GB LPDDR3 2133MHz
・ストレージはPCIe M.2 SSD 512GB

本当はストレージ1TBくらいがいいかなとも思ったのですが、予算をちょっと超えるのと、まぁある程度大きいデータはクラウドなり外部メディアなりに移せばよいのでこんなもんかなと。
「もうちょっと出すと容量が2倍!」みたいな話はキリがない。それに、ローカルストレージにこだわるのはそろそろ止めようかと。


これまで自宅では MacBook Air を使っていたのですが、家族の反応がイマイチなので今回は Windows にしてみました。オフィスワークな会社勤めの奥さんがいる家庭であれば、MacBook を買う難易度が高いという現実がありまして...


XPS 13 というとローズゴールド&アルペンホワイトなモデルが注目されていますが、購入したのはプラチナシルバー&ブラックモデルです。こちらのほうが硬派な感じがすることと、パームレスト部分がカーボンファイバーなので。


ディスプレイはsRGBカバー率100%を謳っているが、ノートPCとはいえ画像や動画を扱うのでむしろ100%でないほうがマズいくらい。どちらかというとUltra HD解像度とコントラスト比1500:1によるメリハリの利いたキメ細かなディスプレイが強み。スマホもびっくりなベゼル幅4mmなおかげで、13インチサイズのディスプレイでありながら従来の12インチクラスのサイズを実現している。無駄がなくて良いよね。


オフィスニーズも狙ってか、それともセキュリティが一般化してきたのか、電源部には指紋認証リーダーが内蔵されていて、カメラも Windows Hello 対応の赤外線カメラ。生体認証で Windows ログインが当たり前にできます。


CPUは Kaby Lake R 世代の Core i7-8550U。
このモデルは vPro が搭載されていないのでこの点がオフィス用途では個人的には致命的。(今回は家庭用なのであまり関係ない)

vPro テクノロジーは一般的にはあまり意識されていないけれど、多くの台数を扱うビジネスユースでは管理上これがあるのと無いのとでは大きな違いになってしまう。特に複数拠点を持ちながら実態としてひとり情シスみたいな中小企業であれば絶対に導入すべき技術だと思う(リモート管理だけでも)。
同じDELLだと Latitude シリーズは Core i7-8650U なので、こちらは vPro 対応ではあるものの、4Kディスプレイモデルがないのが惜しいところ。

TDP 15W の CPU なのでモバイル用途とはいえファンが必要。動画見たり重いExcel扱っていたりすると結構ファンが動作する。
僕は仕事で TDP 4.5W でファン無しの Core m7 のノートPCを使うことがあるのだけれど、この静かな環境に慣れてしまっていると小型のノートPCから音が出るというのは違和感がある。温度についてもやや高めなので、一時期流行ったウルトラブックみたいなPCを使っていた人が乗り換えるとこのへん気になる人がいるかもしれない。

とはいえ、重たいゲームやら3D編集やらをしないのなら十分すぎるスペックなので、とりあえず動作速度で不満を感じることは(僕の用途では)なさそう。


ゲームをやったり、動画をそれなりに扱うのであればもう少しゲーミングPCというか、CPUが良くて、HDDなどの大容量ストレージがあったほうが良いと思う。
XPSは薄さをウリにして、ある程度全方位をカバーするPCなので、処理能力は中庸でありながら、携帯性(≒収納性)と1台完結できる表示能力に力を入れているポジション。


iPhone の Retina Display を見てしまうともうもとに戻れないのと同じく、一度詳細なディスプレイに慣れてしまうと、もうそれ以下には戻れません。Ultra HD な 4K ディスプレイはおそらく今まで体験したことがない人にとっては感動的なはず。

僕は仕事上 QHD+ モデルを使っていて、最初にこのディスプレイを見たときはPCモニタの概念を覆す細かな表示に正直驚いた。いまとなっては一般的な Full HD クラスだと粗さが目立ってしまう気がしてならない。ディスプレイの変更は割高な気もがするも、満足度に与える影響も大きい感じ。


ちなみに、バッテリーの持ちは Ultra HD モデルより Full HD モデルのほうが良いです。
僕はほとんど自宅用途なのでバッテリー駆動時間は気にしていない。外出先でのバッテリー環境での使用が多い場合は Full HD の選択肢も意味があるかもしれない。実際 Ultra HDのディスプレイとはいえ、最大解像度で使うと13インチではミニチュアの世界みたいになってしまうので結果175%くらいで表示しているため、実態としては Full HD とそう変わらないともいえる。
DELLのビジネスラインである Latitude では過去一度QHD+を出していながら現行モデルにはUltra HDモデルがないことからも、オフィス用途ではこの手の表示にお金を払う人は少なくて、バッテリーが重視されるケースが多いのだと思われる。


接続端子がこれまでの USB Type A ではなく USB Type C のみなので今までのマウスなどは直接は接続できない。でも大丈夫、変換アダプター同梱なので既存の資産が全く使えないということはない。2つ以上必要な場合や外出が多い人は Bluetooth マウスなどを買ったほうが幸せになれるかも。


僕はベンチマークはあまり気にならない人なので、パフォーマンスがどうかよりも、見た目が気に入るかとキーボードや画面などの人間の感覚に訴える部分がどうかというところを重視している。

今回の XPS はUltra HDディスプレイによるキメ細かな表示、キーボードもまぁまぁの打鍵感。DELL の過去世代よりも Enter キーや Backspace キーが少し大きくなっているので文字は打ちやすい。Macbook Air ではトラックパットにそもそもボタンがないので慣れてしまっているつもりだったが、Windows でこれまで使っていたノートPCには2つのボタンがあったため、ボタンのないXPSは意外や慣れるのに時間がかかった。


しかし、こうして買い替えてみると、極太ベゼルなど古い印象はあるものの、全体として MacBook Air は色あせない優れたデザインだと改めて思う。ベゼルだけ狭くしたらいまこのデザインのまま出てきても十分に洗練された印象。さすが Apple はいいものを作るなぁ。

アサヒスーパードライ - ASAHI SuperDRY -

アサヒスーパードライ。 日本で最も売れている缶ビール。 一般家庭に市販されているビールの中で圧倒的に売れているのがスーパードライ。 そう、「理屈じゃない」んです。 これまでの「ビールは苦いもの、重くて苦くてなんぼ」という概念を根底から覆す、すっきり辛口ビールとし...